宙のまにまにと何故か萩原朔太郎、ついでに仏蘭西少女さん家の子爵
BDBOX化おめでとうございます。
これで路万部長の喀血…いえ、幾千もの星が高画質で見られます。
何だか主人公より路万部長の方が印象に残っています。
主人公の朔はご両親が萩原朔太郎好きだからという理由で朔と名づけられたのですが、
実際の朔ちゃんはかなりの変人ですよ。
夢枕獏さんの『腐りゆく天使』を読めばその概要を把握できます。
あまり朔ちゃんに興味の無い方は竹竹竹、竹が生えのような健全なイメージをお持ちだとは思います。
該当の詩をよくよく読むとあまり健全ではありませんが、昔、NHKで放送していた朝の連続テレビドラマ小説「すずらん」で主人公の女の子が病気の誰かを看病する際にこの竹竹…を暗唱して励ましていたので、そのようなイメージになっている人が多いのかもしれません。
この『竹』という詩は詩集『月に吠える』に収録されているらしいです。
参考としてこちら
http://www.aozora.gr.jp/cards/000067/card859.html
これら前後の詩の中にあると単体で見たときと印象が変わってきませんか?
朔ちゃんは基本的にナイーブな方のようで、一日に3通も北原白秋さんに手紙を書いてみたり、北原さんから返事が来ないとなれば、返事が来ないことに対して「死にそうです返事ください」のようなニュアンスの手紙を書いてみたりしています。
(実際にそれらの手紙が残っているようです。有名になるとそういう忘れたい手紙まで公開されてしまうのですね。)
傍には居て欲しくないタイプ、だが面白い、というのが個人的な印象です。
そしてこのセンチメンタル且つ狂った日常…。矢旗澤政重子爵にイメヱジが重なります。
ライターの丸谷さんも朔太郎がお好きなのでしょうか。好きだったら良いなあ…。
それでは、素敵な朔太郎氏の素敵なお手紙の一部をご紹介いたしまして、この記事を終わります。
(中略)僕は素敵にパツピイナになるんです、すみません、すみません、
BARの一隅にて、 さくたろ、