小説

明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。

「おまえの寿命の半分で、彼女をたすけてやろうか」 笑いをこらえるようにそいつは言った。 だから俺は言ってやった。 「やってみろよ。くそ野郎」 俺は、訊いてみたかったんだ。 世界から消えるその瞬間。彼女に、この残酷な世界がどう見えていたのかを。 …

筒井康隆 薬菜飯店、法子と雲海

薬菜飯店 薬菜なのか厄災なのかよくわからないのですが、身体に良いとされるものは本当に良いのか良くわからないと思わずにはいられない内容でした。しかし、中国料理を食べに行っただけなのに中華娘に特殊サービスして貰えたのはラッキーだったというか青娘…

JKハルについての追記

lilium-martagon.hatenablog.com の追記です。 久しぶりにこういう気持ち悪い小説を読んで、昔の記憶が蘇ってきました。 こういうジャンルのものは、時々、苦手なものがあって、宮崎駿監督の千と千尋の神隠しなんかも宮崎駿の頭の具合を疑うほど、気持ち悪か…

JKハルは異世界で娼婦になった

なろう系小説とか異世界ものの読み方を全く知らないのですが、読んでみました。 東京で女子高生をしていたハルが交通事故に巻き込まれて、異世界に行って、そこで娼婦になるしか無いというところから話は始まります。 交通事故に一緒に巻き込まれた同級生の…

GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻

題名にある森野さんというのは、森野夜という高校生の女性です。記念撮影をどこに撮りに行くのか?というと、若い人に人気のインスタ映えしそうなスポットでもなければ、写真館でもありません。7年前の12月6日、とある高校生が雑木林の奥で殺されるという事…

パンツあたためますか?

今年もパンツを温めたい時期がやってまいりました。 女性のパンツは湯銭で、男性のパンツは電子レンジで温めるのがベストな方法です。 皆様もどうぞ暖かいパンツをお試しください。 きっと、心まで温かくなること請け合いです。 そして、暖かいパンツ(出来…

リア充にもオタクにもなれない俺の青春~リア充は氏ね、そしてオタクも氏ねという過激な話(?)~

オタクって何だろう?(哲学) (37%) kindleで電子書籍を読むと、仮に引用したい文章があった場合に、それが何ページなのか分からなくて、どうしよう?となってしまう。 仮に今回は、最後に(37%)と付け加えてみたけれど、これでは、どこかの大学の哲学科の人…

芥川龍之介 歯車

芥川龍之介の最晩年の作品です。 読後感としては、全体的に埃色のイメージが広がりました。 その中に、ぼんやりと浮かび上がるレエン・コオト、歯車という黒色、 片目が充血した友人、色硝子のランタアンという赤色、 灰色、黒、淀んだ赤という色が印象に残…

佐藤究 QJKJQ

久しぶりにミステリーを読みました。 むしろ、小説そのものを読むのも久しぶりなのかもしれません。 虚構と現実の境目を扱った作品は昔から好きです。 主人公の目を通して語られる世界が果たしてどれだけ、他人と共通した認識を得られる何かなのか?という問…

蝸牛考 塩の道

時間がもっとあったら、蝸牛考とか塩の道とか読みたいなあ。

死の棘

何かついでに死の棘についても。島尾敏雄さんの代表作です。自分の浮気によって壊れた妻を根気良くなだめ続ける。とてもじゃないですが、普通の人にはできないことです。夫の浮気について妻は夫の口から語らせようとします。事実を既に知っているにも関わら…

突貫紀行 幸田露伴

身には疾(やまい)あり、胸には愁(うれい)あり、悪因縁(あくいんねん)は逐(お)えども去らず、未来に楽しき到着点(とうちゃくてん)の認めらるるなく、目前に痛き刺激物(しげきぶつ)あり、慾(よく)あれども銭なく、望みあれども縁(えん)遠し、…

人であることの悲しみ

いつだったか、アニメの感想にかこつけて、女であることの悲しみについて書きましたが、それは、題材が女であることに偏っていた為で、男であることの悲しみというものもあると思います。もっというなら、男とか女とかしちめんどくさい社会的なものを背負わ…

本は読めないものだから心配するな③

都会の人通りの多い道を歩いていると、人々が自分の身体を通り抜けていくような妙な感覚に襲われることが間々ある。小説などを読んでいると私が私でなくなるような感覚を味わうが、それと同じことが雑踏の中で起こる。大変気分が悪い。私が本を読めない理由…

村上春樹

ブログネタ:『ノルウェイの森』見る?小説、読んだことある? 参加中本文はここから村上春樹さんの小説全般を読んだことがありません。けれども、村上さんのある作品の一部分だけ模試で読んだことがあって、「僕」の女性に対する目線が気持ち悪いなと思って…

青山二郎 鎌倉文士骨董奇譚 上代の美術

引用勝手な話だが、私には好きなものが外にある。例えば、茶人が上代のものを用いないのは、生活と結びつかないからだ。仏像だって、少しましな坊主だったら奈良の仏様を持ってきて拝めるだろうか。土器もはにわもあれだけの物で、所有して見れば分るが、部…

天才 青山二郎の眼力

そうそう、二郎さんの本が見つかったのですよ。ベランダのお庭がとても良いです。ベランダのすぐ向こうが山に見えます。

読書 「本は読めないものだから心配するな」②

昨日の夜は眠くて、顔にこの本が落ちてきたときにはびっくりしたが、京極夏彦の本でなかったのが不幸中の幸いである。人は歩くことが大切らしい。フィールドワーク。宮本常一の話も出てくる。私は旅が大嫌いだ。カメラを抱えてのこのこ旅にやってくる余所者…

読書 「本は読めないものだから心配するな」

何でこの記事が「小説」というカテゴリーなのかはまあ置いておいて、テーマを作るときに「文章」かなにかそんなものにしておけばよかったなと今更ながらに後悔する。題名の通り、「本は読めないものだから心配するな」という本を買った。さっきの古本とはま…

古本

古本を買って、前の持ち主のサインがあったりするとドキッとする。何だかそこから小説が始まっていきそうだ。今日買った本には、持ち主のイニシャルと共に、1963と型が付けてあった。私が生まれる20年以上前からこの本が存在していたのだと思うと、ちょっと…

骨董とかその辺

NHKのオンデマンドに白洲正子が愛した何とかというパック動画があったので何となく見てみた。白洲先生の小説は拝見したことが無い。読んだことがあるのは「白洲正子の世界」という平凡社から出ている写真入で骨董やら庭やらが紹介されている本だけだ。今回、…

近所に本屋さんが出来ました

ネット通販が主流になってきた時代、今時珍しいですが、 近所に新しい本屋さんが出来ました。久しぶりに「ふらっと本屋に入る」ということが出来ました。車谷長吉さんの「文士の魂・文士の生魑魅」が文庫になっていて、目立つところにあったので思わず買って…

活字が嫌い

子供の頃から本ばかり読んできました。けれど、今は活字を三行読んだだけで頭がくらくらします。書く文章も支離滅裂です。何でそうなったのか、というと十代の終わりに何故だか急に単語の意味するところのものが無限にあるような気がしてきてしまったからで…

キャラ作ってないみう

いただきじゃんがりあんの「きゃら作ってないみう」を聞きながら、車谷長吉の『阿呆者』、『飆風』、『銭金について』あたりを読むと幸せになれます。テーマと雰囲気が似てるから。お前ら、キャラ作ってるやんけ!!と思ったり思わなかったり。これら、嫌い…

文士の生活 夏目漱石

夏目漱石の文士の生活という文章を読みました。こういう生活は良いなと思います。明窓浄机(めいそうじょうき)。私自身は部屋は暗いほうが好みですが。

牛を屠る

読みました。「生活の設計」を読んでないので何とも言えない。

メモ

田久保英夫 「解禁」

今日は

山本周五郎氏の命日です。高校の時、読書感想文を書くための対象となっていた本の一冊に、『さぶ』がありました。実は氏の作品はその一冊しか読んだことがありません。『季節の無い街』は冒頭1,2ページを読んだだけでまだその世界観を理解できていません…

牛を屠る

佐川光晴の『牛を屠る』が現在気になっています。あらすじだけみると、車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』に似てるよなあ。