見て分かるということ

実際に見なければ分からないという主張をする人がいる。

しかし、それできちんと該当のものが分かるのは、見る力がある人だけだ。

見たものの本質を理解する為には唯眺めるだけではいけない。

物を見続けて分かるのは一部の観察眼のある人だけだ。

本を4000冊読んだからといって、皆が皆小説家になれるわけでは無いのと同じである.。

頭の悪い人間は科学という方法があるのだから感覚に頼らずに仕様書なり何なりを先に読めばいい。

頭が悪いがために何も見出せず終わるというパターンよりよっぽど効率が良い。

なのにさらに頭の悪い人間が何を勘違いしたのかものを見なければ判らないなどと頓珍漢なことを得意げに言う。観察眼のある人がそういう主張をするからと言って、何も頭の悪い人間まで同じことを主張しなくても良いのだ。

お前には何が見えているのかと。

必要としているのはもっと上位の概念だ。

一般人が見るだけで理解できそうな部分はそりゃ誰でも見たほうが早いと思うだろうが、議論すべき問題はそのような部分に無い。

きっと頭が悪すぎて本に書いてあることすら理解できないからお粗末な感覚に頼ろうとするのだろう。



と書いておけば、お粗末な自らの感覚に頼りがちな私ももっと本を読んで勉強するに違いない。