ゲイジュツとポルノの違いって何さ?
ふとそんなことを思った。というかいつも思っている。
高名な小説家が書いたエロシーンとポルノ雑誌のエロい記事との違いが分からない。
分からないなどと断言すると色々なところから遠まわしに嫌味を言われる。
逆にエロゲーは文化だ、ゲイジュツだといわんばかりの言質の理由もよく分からない。
似たようなところで、博物館と見世物小屋の違いが分からない。
博物館にある物は生活から切り離された唯の物質だ。
そこにいくら言葉で説明を加えようとも、その「物」を取巻く生活を言葉の上で想像できるだけであって、
何か実感のようなものが湧く訳では無い。
私はそういう生活から切り離されたものを見るとギャーッと叫びたくなる傾向がある。
意味を見いだせなくて不安というかパニックに陥るのである。
だから博物館には行けない。
単なる物から生活を描き出せるだけの想像力が足りないのである。
絵画ばかりを飾ってある美術館は大分ましである。
だが、絵画は絵画で良さというものがよく分からない。