アドバイス

人にアドバイスをするというのは、まずはその人のことをよく見た上で行うべきであり、必要があると判断し得るのならばしても良いかな…くらいのものであって、下手するとその人の人生を悪い方向へ押しやりかねない。平均的なべきである論とか世の中そうなってるんだ論が一番害毒である気がする。

というのは悩んでいる人というのは、そうすべきとか世の中そうなってるというのは分かっているけれど、どうしてそうなれないのかということで悩んでいるのであって、平均に至るまでの道筋が分からないから悩んでいるのである。それをそうすべきとか世の中そうなってるんだとくりかえしても、そこは悩んでいる人には自明なのであって、それはアドバイスというより唯の自慢でしかないのだ。