次は何の本を読もうかなという話

私は、もう2年くらい次は何を読もうかな、という問題に悩まされています。そんなときに、先日、次のような記事に出会いました。

深澤真紀のニッポン女児論
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20110628/111343/

この連載の一連の記事の中では、

”自分の存在を「物語」にして「商売」にしていく女を「アキンド女」と名付け、成功していながらも自分の「女」の「物語」を売りにすることをよしとしない「サムライ女」と名付け、紹介”

しています。そんな説明じゃわからんという人は、直接、深澤さんの記事を見てください。
では、具体的にアキンド女とサムライ女とは、どういう人達かというと、

<アキンド女>
瀬戸内寂聴
岡本かの子
林芙美子
宇野千代
漫画家の西原理恵子
私漫画家の倉田真由美
経済評論家の勝間和代
AKB48

<サムライ女>
白洲正子
幸田文
森茉莉
高峰秀子
向田邦子
森瑤子
原節子
ちあきなおみ
作家の曾野綾子
ジャーナリストの櫻井よしこ
脚本家の内館牧子
社会学者の上野千鶴子
精神科医香山リカ
ナンシー関
おちゃらけ社会派」と自称するブロガーのちきりん

だそうです。
作品を読んだことがある人もいればない人もいますが、個人的には、サムライ女の人の作品のほうが、心穏やかに読める気がします。
どうしてかというと、アキンド女さんの出す暴露本のようなものに共感できなければ、まったく興味が持てないからです。
アキンド女さんは、自分の人生のあり方がテーマになりますが、サムライ女さんの方は、生活の断片の工夫が作品のテーマになっている気がします。
人間、全面的に他人に共感を覚えるということは殆ど無いと思うのです。
だから、興味の無い側面の事柄については、できるだけ無い方がスムーズには読めるのです。
逆に、自分の今の価値観とは違うものについて知りたい場合は、アキンド女さんの「生の実体験」のような筆致が合うと思います。
ですので、その時、自分が、「リラックス」を、求めているのか、「革新」、「他人の視点」を求めているかによって、選ぶ本が変わってくるだろうし、自分の状況をある程度、客観視できるだろうなと思った次第です。